
お母さん、私、これから脱毛に通いたいんだけど…
年頃の娘がいる親にとって、これはなかなか答えに困る問題ではないかと思います。
現在、高校生・大学生あたりのお子さんいるお母さんの学生時代には「脱毛」というサービスが今ほど一般的に普及しているものではありませんでしたので、ご自分が未経験の方も多いはず。
ですので、娘さんの希望に親としての意見を伝えるにしても、
「娘はこのくらいのお金がかかるって言ってるけど、これって安いの?高いの?」
「未成年で脱毛をして、健康面に問題はないの?」
「脱毛はエステでも病院でもやっているけど、何が違うの?」
「そもそも、未成年のうちにみんなそんなに脱毛してる時代なの?」
などなど、わからない事だらけかと思います。
そんな迷える親御さんのお悩みに答えるべく、当サイト脱毛リアルが
「2017年現在の未成年の脱毛事情」
について、詳しく調査した結果をお話してみたいと思います。
→ YOMIURI ONLINE, excite.ニュース等に取り上げられました!
◆実際、脱毛をしている未成年の割合はどのくらい?
何事においても、やっぱり「よその家の事情」というのは気になるもの。
母:「まず、そもそも今の時代は学生のうちに脱毛をするコがそんなに増えてるの?」
という事が、一般論として気になるお母さんも多いはず。
娘さんの希望を検討するにしても、まずはこのあたりを知っておかなければ判断もできません。
こういった比率はやはり来客が多い大手に聞いてみるのが一番確実ですので、関東で14院を展開している「アリシアクリニック」に聞いてみました。
Q.未成年の利用者さんの割合は、どのくらいですか?例えば、20歳(成人)の方と、それ以下の未成年の方では比率はどのくらいですか?

当院では年々、未成年の方の利用者数は増えています。
最近のデータでは、20歳の利用者の方と、16歳~19歳の利用者の方の合計が同じくらいになっています。
なんと!!もうそんなに高い比率になっているんですね。
未成年の立場で脱毛契約をする事を考えると、
- 親を説得する必要がある
- 手続きが成人に比べて面倒
- お金も成人ほどあるはずがない
などのいろいろなハードルがあるわけですから、それほど簡単な話ではありません。
それがもはやこれだけの割合になっているとは驚きですね…
Q.では、なぜ未成年のうちに脱毛を始める人が増えてきたのでしょう?

やはり脱毛サロン・クリニックとも、以前に比べると店舗数も多くなり、料金も安くなってきている事が大きな理由のひとつかと思います。
特に、大手エステサロンさんなどでは、かなり安い料金でお試しができるキャンペーンなどもありますし、それが脱毛をはじめたきっかけになっている方も多いようです。
当院にいらしゃる未成年の方にお伺いをしても、半数以上の方が、過去にエステサロンさんで脱毛なさった経験があるとお答えになりますね。
なるほど、確かに最近では、主要な駅周辺には必ずと言ってよいほど脱毛サロンがありますし、高校生のお小遣いレベルでもお試しができるところも増えていますからね。
もはや「美容院に行く」ような基本的な身だしなみの感覚になっているともいえるでしょうか。
そう考えると、もう数年後には、10代で一度も脱毛を経験していない人の方がめずらしい時代になっていそうな気配ですね…
Q.ネットのニュースなどで「エステ脱毛よりも医療脱毛を選ぶ人が増えている」というのをよく見かけますが、なぜそうなってきていると思われますか?

以前であれば、医療脱毛は「効果はあるものの、料金が高くて痛みが強い」というイメージから敬遠される方も多かったと思いますが、現在は機器の進化などにより、実際「料金も安く、痛みも少ない」ものになっています。
当院でのアンケートなどからの感覚ですが、若い方ほど、ネットで入念に口コミなどの情報収集をされていて「医療脱毛の方が結果的にコスパが良い」という認識を持っている方が増えてきているように思います。
なるほど、これも納得ですね。今や若い人の情報収集は、雑誌やテレビよりもネットがメインの時代。
脱毛に関する知識が全くない状態からでも、ネットで少し口コミなどを調べれば、
- 脱毛の効果はエステより医療の方が高い
- 医療脱毛の痛みはもうそんなに怖いものじゃない
- もはや料金がエステより安いクリニックも出てきている
という事がすぐわかる時代になっています。
大人に比べて「お金はないが時間はある」学生さんの行動を考えてみると、ネットで徹底的情報収集をした結果、医療脱毛を選ぶ結論に至るのは、もはやごく自然な流れかもしれません。
「一度は安さでエステを選んだものの、効果で考えるとやっぱり医療じゃないと…」と再検討する例は多そうです。
当サイトに届く「脱毛お悩み相談」のメールでも、今や相談内容で一番多いのが
「(部位:顔・腕・足 等)の医療脱毛で通うならどこが一番おすすめですか?」というものです。
選択の前提が「医療脱毛」になっていて、その中で「自分の希望箇所を一番安く脱毛できるクリニックを探す」というのが、多数派の行動になってきていると感じます。

今後も未成年で脱毛をする人口は間違いなく増えていき、
選択はエステ脱毛から医療脱毛へ
という流れになっていくのは、間違いなさそうですね。
◆未成年が脱毛をする事で健康上の問題はないの?
母:「いまでは10代から脱毛に通うのも全くめずらしくない時代になっているんだ…」
…とはいえ、親の立場としては、それだけですんなり許可できるものでもありませんよね。
「レーザー治療で肌にヤケドや傷が残ったりする危険性はないの?」
「まだ体の発育も途上にある未成年が脱毛をして、健康面のリスクなどはないの?」
という「健康面への影響」が、やはり最初に思い浮かぶ大きな心配事ではないかと思います。
これについても詳しくお話していきます。
・肌にヤケドや傷が残るリスクについて
脱毛は光・レーザーの熱で毛穴の深層にある細胞にダメージを与える事が狙いですので、皮膚表面もその熱ダメージをある程度受ける事になります。
脱毛の施術で「痛い」「熱い」と感じるのは、この熱によるものです。
それによって、軽いヤケドのような症状が発生する可能性は確かにあります。
ですが、現在では機器の進化・技術の向上で、もはや心配するほどのリスクはほとんどありません。
医療脱毛であれば、必ず皮膚科医師が在籍していますので、施術後に肌トラブルが発生した場合は、すぐに適切な処置を受ける事ができます。
エステ脱毛の方は、機器の出力が医療機器に比べてかなり低く抑えられているため、そもそも肌トラブルになるほどのダメージがありません。ですが、もし何らかのトラブルが発生してしまった場合、医師がいないため、業務提携している医療機関の紹介などの対応になります。
脱毛後は、やけどや傷などの深刻な肌トラブルにはならないにしても、乾燥・かゆみなどが出るケースがあります。
医療脱毛であれば、こういったケースでもすぐに薬の処方などの適切な対応をしてもらえますので安心です。
・脱毛での未成年の体の発育への影響について
脱毛での光・レーザーは皮膚のごく浅い部分までしか浸透しないため、筋肉・骨・臓器などには全く影響がありません。
ですので、脱毛によって体の成長・発育に悪影響が出るような事はありません。
ただ、体が成長の過程にある未成年はホルモンバランスの変化も多く、一度脱毛を完了したとしても、成人してからまた少し生えてくる可能性もあります。
そのため、多くの脱毛サロン・クリニックでは、16歳以上の脱毛契約を推奨しています。
未成年の脱毛契約のお金の話
さて、では次は親としては健康面の問題と同じくらい心配の大きい「お金の話」です。
これまで脱毛についての知識がないお母さんの場合、料金の相場がわからないだけではなく、
「娘が親の了解を得ず、勝手に店舗に行って契約しちゃわないか…?」
「解約できない多額のローンを抱えて、将来大変な事になるんじゃ…」
などなど、漠然とした不安もいろいろあるかと思います。
まずは未成年が脱毛契約できる条件から見ていきましょう。
・未成年の脱毛契約では親権者の同意が必須
未成年の脱毛契約では、どの脱毛サロン・クリニックでも「親権者の同意書が必須」となっています。
例:医療脱毛大手「アリシアクリニック」の 親権者同意書
例:エステ脱毛大手「ミュゼプラチナム」の 親権者同意書
これはローンを組む場合に限らず、その場で現金払いする場合でも必ず必要となりますので、親の同意を得ずして契約が成立する事はありません。
ですので、仮に娘さんが高額な脱毛契約を一括払いできる現金を持っていたとしても、ひとりで勝手に契約をする事はできませんので、そこは心配ありません。
・サロン・クリニックごとに契約の流れには違いがある
現在の脱毛業界の未成年の契約の流れは、主に下記の3つのパターンに分かれます。
1.親の同伴が必要なケース
親が店舗について行き、カウンセリング・契約に同席する必要あり。
2.親権者同意書が必要なケース
「親権者同意書」へのサインと押印があれば、娘一人でも契約できる。
3.親権者同意書と電話確認が必要なケース
「親権者同意書」へのサインと押印があり、娘が店舗で契約を決めた後、親に確認の電話が入り、それに同意した時点で契約成立。
親の同伴が必須である事は稀で、親権者同意書へのサインさえあれば契約できるサロン・クリニックが多いです。

いずれのケースでも親の同席が拒否されているわけではありませんので、心配であれば、どの契約パターンであっても、娘さんと一緒にカウンセリングから同席するのが良いでしょう。
ちなみに「女性専用」のサロンやクリニックの場合、お父さんは店内に入れない可能性があります。
お父さん同伴で考える場合には、事前に電話やメールで確認してみましょう。
◆脱毛契約でのお金の支払い方について
脱毛契約でのお金の支払い方は「現金払い」「クレジットカード払い」「分割払い」があります。
まだお金がない未成年の学生さんの契約では「月々の分割払い」が一番現実的で、実際、どのサロン・クリニックでも一番多い支払い方法だそうです。
この「月々の分割払い」では注意点がいろいろありますので、これについて詳しくお話します。
・分割払い・ローンでの契約について
現在ではほとんどの脱毛サロン・クリニックが信販会社と提携していて「分割払い」を選択する事が可能です。
未成年がローンを組む際にも、信販会社は「一定の収入があるか?」という事で判断しますので、申込書にバイト先の情報などを記入する必要があります。
過去に、水道・電気料などの公共料金や、携帯電話代などの滞納がある場合には、審査が通りにくくなります。
また、同じ未成年でも、高校生と大学生では審査が通る金額にも違いがあります。
もし、審査に落ちてしまった場合、安いプランに変更する、一部頭金を入れる、などでローン総額を下げて申請すれば通る場合もあります。
※注意※エステ脱毛に多い「月額制プラン」について
最近エステ脱毛の契約では「月額制プラン」というものが増えています。
これについては、ローン契約と同じものと勘違いされる方が多いですが、実は全く違います。
月額制プランは「定められた金額を払っている間、サロンに通う権利がある」というもので、スポーツジムの契約のようなイメージです。
初期費用がかからず、いつでも好きなタイミングで解約できる手軽さがありますが、サービス内容は通常のプランより悪くなっているケースがほとんどです。
この月額制プランでのありがちなデメリットとしては下記の3つがあります。
- 通わなかった月も料金を支払う必要がある。権利の繰越しなどは一切なし。
- 全身脱毛の契約であっても、1回の予約では「上半身のみ」「下半身のみ」などの制限があり、月2~3回通う必要がある
- 通常プランなら無料の「シェービング補助」などのサービスが都度有料になっている
脱毛未経験者の方にはイメージしにくい部分ですが、これらのデメリットは正直かなり大きなものです。
(この3つが、エステ脱毛のネットの悪い口コミのかなりの割合を占めています。)
あえてこの「月額制プラン」の利用価値があるとすれば、
「この脱毛サロンの効果をまず短期間試したい。もしダメだと判断した場合、すぐに解約をしたい!」
という場合のみです。
例えば、同じ「年間12万円/月1万円」の支払い となる場合でも、
・12万円の「ローン契約」で月1万円を12回払う
・1万円の「月額制プラン」で月1万円を12回払う
では、前者の「ローン契約」の方がサービス内容が良く、結果的には金利などを含めた総支払額の面でも安くなります。
これは脱毛契約がはじめての方の場合には、未成年のみならず勘違いしやすいポイントですので、利用する際はそのサロンの条件をしっかりと確認してください。
管理人としては「月額制」は、できれば避けるべき支払い方法だと思っています。
◆脱毛契約の解約条件や方法について
サービス内容に納得をして脱毛契約をした後も、それでもう一切不安が無いかと言われれば、そうでもないものです。
- 効果が期待ほどではなかった…
- 引っ越しで通えなくなった…
- 家庭の経済事情でお金が必要になった…
などの理由で、解約をしたい状況になる可能性もないわけではありません。
このあたりの「解約・返金」の条件も、親の立場としてはしっかりとチェックしておくべきポイントです。
・脱毛契約のクーリングオフについて
脱毛契約の申込み直後に考えが変わり、解約をしたいという場合には「クーリングオフ」を利用して、契約を解除する事ができます。
クーリングオフが適用される条件については、
- 契約金額が5万円を超え、かつ契約期間が一ヶ月を超えるもの
- 法定の契約書面が交付されてから8日以内のもの
となっています。
解約する場合はサロン側に電話をしたり店舗に行く必要はなく、解約意思を伝える葉書を送ります。
(具体的な手続きの方法は、All Aboutの「【期間・書き方】エステでのクーリングオフの方法」に詳しい解説がありますので、こちらを参考にしてください。)
クーリングオフの条件に該当しない契約を解除したい場合には、サロンごとの規約に応じた対応となります。
なお、医療行為の契約となる「医療脱毛」では、これまでクーリングオフが適用対象外でしたが、2017年12月1日からは適用されるようになりました。
◆脱毛契約の途中解約・返金について
では次は、脱毛に実際に通いはじめてからの途中解約・返金について。
クーリングオフに当てはまらないケースでの契約の解除・返金の対応については、サロン・クリニックごとで全く対応が異なります。
主な解約の規約は以下のとおりです。
・ケース1.手数料など一切なしで残り回数相当の金額を返金
これが最も良心的なパターンで、利用者側に一切の負担がありません。
例えば10回コース10万円という契約において、3回利用した後に解約をした場合、残り7回分相当の7万円がそのまま返金されます。
利用者としては、実質「使った分だけ支払い」となりますので、全く損な事はなく、気持ち的にも一番スッキリします。
※分割払いやクレジットカード払いの際には、信販会社に払った金利手数料までは返金対象になりません。
ただ、これは当然サロン・クリニック側にとっては負担となるものですので、このような良心的な規約となっている所はかなり少ないです。
(ちなみに、冒頭で質問に応じてくれた「アリシアクリニック」は、この「手数料なしで返金」となっている貴重なクリニックです。)
・ケース2.一定の手数料を差し引いて返金
これが最も一般的で、10~25%あたりの手数料を差し引いて、残り回数相当分を返金するというものです。
例:解約手数料が10%の場合
10回コース10万円という契約において、3回利用した後に解約をした場合、残り7回分相当の7万円から手数料10%を引いて、63,000円が返金
業界の中では、大手ほどこの手数料は安く設定している傾向があり、規模の小さいサロン・クリニックの方が高く設定されている場合が多いです。
ローカルの小規模な店舗で契約をする場合には、特にしっかりと確認したいポイントです。
・ケース3.化粧品などの物品で残り金額相当分を提供
これはお金での返金には応じず、そのサロンで扱っている化粧品等の物品を、残り金額相当分提供するという、現物支給のようなパターンです。
正直、解約したい状況にある人間の心理としては、あまり嬉しくない対応ですね。
・ケース4.返金には一切応じない
これは文字通り、解約・返金には一切対応せず「以降通われない事は自由ですが、お金は一切お返しできません」というパターンです。
前述のような物品での現物支給の対応も行われません。
このような強気な規約になっているところは今ではかなり少なくなってはいますが、このケースで返金交渉をする場合は、いろいろ複雑です。
脱毛契約において「サービス内容に不安に感じるところがある」「総支払額がかなり大きな金額になる」という場合、この「返金には一切応じない」規約のサロン・クリニックは、避けておくのが無難です。
◆脱毛契約でのプラン選び・料金相場について
では次は「脱毛完了に必要な回数」「料金の相場」についてお話をしていきます。
脱毛効果というのは個人差がありますので一概には言えない部分ですが、ムダ毛が気にならなくなるなるまでの回数の目安としては、
- 医療脱毛で約8回
- エステ脱毛は24回以上
あたりが一般的とされています。
医療脱毛とエステ脱毛では効果に約3倍の差があると言われていますが、当サイトの管理人とレポーターの過去の体験からもまさにその通りで、歴然とした効果の違いがあります。
脱毛のレーザー・光は「メラニン色素(黒色・茶色)」に反応する方式ですので、脇毛やスネ毛、アンダーヘアまわり等の濃い毛の方が減りやすく、逆に、顔、二の腕、背中などの、色素が薄い産毛が多い部分は減りにくいです。
ですので、脱毛を希望する部位によっても、必要な回数は変わってきます。
基本的には、どの部位のであっても、医療脱毛を8回程度受ければ、少なくとも「毛が濃いコンプレックス」は、まず間違いなく解消されます。
「もう一生自己処理不要の完全ツルツル状態」を目指すとすれば、無制限プランの設定のあるクリニックがおすすめですが、当然、それ相応の料金が必要となります。
・未成年の脱毛の料金相場について
現在2017年の脱毛事情では、業界全体が「全身脱毛」のプランに力を入れていて、サロンやクリニックによっては、個別の部位指定での脱毛を受付けず「全身脱毛のみ」としている所もあります。
「全身脱毛が基本」として業界の中で競争が進んだ結果、数年前と比較しても、現在はかなり料金が安くなっています。
コスパで考えるなら、部位脱毛よりも全身脱毛の方がお得な時代になっています。
例えば、背中の脱毛が14万円、足の脱毛が12万円という設定にしているクリニックが、全身脱毛なら25万円 などが当たり前の状況になってきています。
ですので、未成年の娘さんの脱毛を考える場合でも、人生トータルで脱毛に払う事になるお金の総額を考えると、少しずつやるよりも「一度に全身の脱毛をしてしまう」のが、一番経済的に賢い選択ではあります。
料金としては「医療脱毛で全身1回 4~5万円前後」が相場で、エステ脱毛では3回分で医療と同じくらいの料金になるのが相場です。
娘さんが通いたいと相談してきているサロン・クリニックの見積金額が、上記以上になっている場合は、現在の相場から見ると高い事になりますので、他も比較検討すべきです。
※全身脱毛の注意ポイント※
一般的に業界で言われる「全身脱毛」は、顔・VIO(アンダーヘアまわり)を除く範囲とされているケースが多いです。この対象範囲も、カウンセリングに行った際にはしっかり確認しましょう。
◆脱毛契約において必ず確認すべき「追加料金」について
脱毛契約が初体験の方はなかなか気づけないところですが、脱毛は「通ってからの追加料金」が発生する場合があります。
「契約の基本料金そのものは他よりも安かったものの、通い終わるまでに払った追加料金の総額で考えると、実は全然お得じゃなかった…」
なんてケースもありえます。
この「追加料金」についてはサロン・クリニックによって全く規約が違っていますので、契約前にしっかりと確認し、理解しておく必要があります。
代表的な追加料金は「予約キャンセル料」「剃毛補助料」の2つです。
・予約キャンセル料について
これは文字通り、脱毛契約の予約をキャンセルした際に発生してしまう費用です。
ホテルの宿泊予約と同じで、対応用の部屋やスタッフを用意していたのに、直前になってキャンセルされてしまったら、その分が空きになって損害が出てしまうからですね。
このキャンセル料は1回2000~3000円あたりに設定されているのが業界の相場です。
発生する条件はサロン・クリニックによって違いますが、予約日の2日前あたりからのキャンセルで適用されるのが一般的です。
また、キャンセルに対して「キャンセル料の支払い」ではなく「一回消化とみなす」という厳しい処置となるサロンやクリニックもあります。
もし、1回あたり4万円の全身脱毛の予約をキャンセルして消化扱いになってしまったら、実質4万円の損害となってしまうわけです…これはあまりにも痛すぎます。
基本的に、格安料金をウリにしているサロンやクリニックほど、このキャンセルの扱いが厳しいです。
ですので、学業や家庭の事情で、緊急の予定が入る事が多い娘さんの場合は「キャンセル手数料無料」のサロンやクリニックを選ぶのが安心です。
・剃毛(毛のシェービング)補助料金
一般的なレーザー・光脱毛の場合、施術を受ける部位のムダ毛を、前日に自分で剃っていく必要があります。
脱毛のレーザーは先にお話をしたとおり「メラニン色素」に反応するようになっていますので、肌の表面に剃り残しの毛があると、そこにレーザーが逃げて効果が落ちる、皮膚表面のやけどの原因になる、などの問題があります。
ですので、施術前にはムダ毛は1本も残さず剃っておく必要があります。
もし、施術の当日にムダ毛の残りが発見された場合、施術を担当する看護師さんに、その残り毛をシェービングしてもらう事になります。
この際に当日の作業代金として請求されるのが「剃毛補助料」です。
これは1箇所500円~2000円あたりが相場となっています。
こちらもキャンセル手数料と同様、無料で対応してくれる良心的なサロン・クリニックもあれば、非常にシビアに請求されるところもあります。
この金額も、チリも積もればバカになりません。特に、医療の3倍の回数通う必要のあるエステでは、これがかかる可能性も3倍あるわけです。
ですので、娘さんと同居している場合には、脱毛前日の自己処理は手伝ってあげて、剃り残しが無いようしっかりと確認してあげるのが良いです。
◆未成年の脱毛契約を少しでも安くするためのキャンペーン活用など
・未成年の脱毛の学生割引について
脱毛業界では「学割(学生割引)」の設定があるサロンやクリニックもあります。
成人と比較して5~10%程度の割引率になるのが一般的で、それほど大きなものではありませんが、契約金額が大きい場合には、数万円レベルの値引きになる事もあります。
こういった学割キャンペーンを開催しているサロンやクリニックは、普通に店頭でも案内をしていますので、ネットでクーポン・割引券などを探す必要はありません。
HPでは積極的には公開していないものの、カウンセリングに行ってみたら、実は学割サービスあり!というサロン・クリニックも意外に多いです。
・紹介・ペア割引などを活用する
脱毛サロンやクリニックでは「友達や家族からの紹介」「2人で同時に契約した場合のペア割引」を設定しているところが多く、身近に脱毛をしたい人がいる場合には、これはぜひ利用すべきキャンペーンです。
実はお母さん自身も、ちょっと脱毛に興味がある…という場合には、ぜひこの適用条件などを確認してみましょう。
少々裏技的なやり方にはなりますが、娘さんが脱毛をしたいと希望しているサロン・クリニックにお母さんがまず先にカウンセリングに行って会員登録だけを行い(実際の契約はせず)、そこからの会員紹介という形で娘さんを紹介し、紹介割引を得る、という方法もあります。
※当然、これはできる所とできない所がありますので、カウンセリング時に確認してみてしてください。
・当然、一括払いをした方が総額は安くなる
これは脱毛契約に限らず何でもそうですが「分割」よりも「一括」で払ってしまう方が、総支払額は安くなります。
金額の大きい全身脱毛の契約の場合では、一括払いと分割払いでは、総支払額に数万円レベルの差は出てしまいます。
もし、現在家計に少し余裕がある状態であれば、親としていったん一括払いで建て替えてあげて、そこから毎月娘さんに返済してもらうのも良いかもしれません。
「そのかわり、学業や家事の手伝いをしっかり頑張る事!」とできれば、一石二鳥でしょうか(笑)
◆未成年の脱毛契約で押さえるべきポイントまとめ
以上、ここまで未成年の脱毛に関しての注意点、プラン選びなども含めて、詳しくお話をしてきました。
長くなりましたので、おさらいの意味で下記の7つに要点をまとめてみました。
- 開始は16歳以上になってから
- 初回のカウンセリングから親も同席する
- 選ぶならエステより医療が確実(エステを選ぶ場合、月額制プランは却下)
- 回数の目安は医療で8回。エステならその3倍は必要と考える
- 全身脱毛で1回あたり4~5万円前後が相場。それ以上なら他を検討
- 追加料金の有無をしっかりと確認する
- もしもに備えて解約手数料が無料のクリニックを選ぶのが安心
ひとまずこれらの事を理解し、契約前の段階でしっかりと確認をすれば、未成年の娘さんの脱毛契約で、大きな失敗をするような事はありません。
特に、6.「追加料金」7.「キャンセル手数料」については、通い始めた後に関係してくる部分ですので、ここの条件が良心的なクリニックを選んでおけば、将来的な不安もグンと減ります。
脱毛は一昔前と比べると、料金は格段に安くなっているとはいえ、未成年の学生さんにとっては、決して負担の軽い金額ではありません。
また、親の立場としても、高校生・大学生の娘さんの学費や仕送りなどもある事を考えた場合、家計から脱毛費用を援助してあげるという事も、楽なものではないかと思います。
ですので、未成年の娘さんの脱毛の契約においては、このページでお伝えをしたポイントに注意して「お金が無駄にならない正しい選択」をしてくださいね!
◆未成年のうちに脱毛をしておくメリット
では最後に「未成年のうちに脱毛をしておくメリット」について。
冒頭でも質問に答えてくれた「アリシアクリニック」で聞いてきた内容も交えながらお話していきます。
・脱毛で肌がキレイになれば他のお金がかからなくなる
Q.未成年のうちに脱毛をしておく事にはどんなメリットがありますか?

ムダ毛の自己処理は、カミソリやワックスなどが一般的ですが、これらはどれもお肌の負担になりますし、毎回消耗品を買うお金もかかります。
毛を剃る事で、皮膚の表面の角質層のバリアも傷つけてしまう事になるので、乾燥・毛穴の開きの原因になってしまいます。
肌のトラブルが気になってくると、それを隠そうとして、肌の保湿クリームやメイク用品なども、どんどん高いものを選ぶようになっていきます。
脱毛をしてムダ毛の自己処理がなくなれば、そういった肌の悩みを抱える事も少なくなりますので、結果的に、ケア用品にかかるお金も節約できる事になります。
高校生・大学生のうちに脱毛が完了していれば、これからの人生で節約できる金額はとても大きいです。
…確かに!!
ムダ毛処理の肌ダメージを補う(ごまかす)ために、どんどん新しい高い化粧水やファンデーションを買うようになっていくというのは、すごくわかります(笑)
それに、将来、営業職や接客業の仕事に就く場合には、身だしなみのために、顔・腕・足あたりの自己処理は、毎日必須のレベルになりますから、毎日の処理の時間も大変です。

若いうちに医療機関でしっかり「永久脱毛」をしてしまえば、人生トータルで節約できるお金も時間もすごく大きいですね!
・親の目が届くうちにひとつの大きな買い物が済ませられる
娘さんが成人して独り立ちしてしまえば、高額な脱毛の契約であっても、親の同意書などは不要で、娘さん個人の判断のみで申込みを決定する事ができます。
「お母さんに言ったら反対される」と思っている娘さんは、成人してからお母さんに黙って高額な契約をするかもしれません。
その際、娘さんにこのページでお伝えしているような知識がなかった場合、ものすごく条件の悪い脱毛サロンで契約をしてしまうかもしれません…。
今の時代、20代になればほとんどの女性が脱毛に通います。
いつかは通うときが来るのであれば、親の目が届く未成年のうちに通わせておく方が安心とも言えます。
・社会人になる頃には脱毛もローンも完了している
未成年のうちに脱毛契約をすれば、2~3年のローンを組んだとしても、学校を卒業して就職する段階になれば、ほぼそのローンも完了している状態になります。
社会人となれば、就職先によっては、家賃が高い地域に引越しをしなければいけない事になったり、通勤のために車を購入する必要が出てくる可能性もあります。
奨学金の返済などがある場合には、就職後、学生のバイト時代より使えるお金が少なくなった…という話もめずらしい事ではありません。
そのようなお金が必要な環境になっているところで脱毛に通うとなると、経済的な負担はさらにかなり大きくなります。
他に支払うお金が少ない学生のうちに脱毛に通っておき、就職する時点でローンが完了となっていれば、この心配もなくなります。
娘さんに「自分で稼いで、自分で払う」という意識を、学生のうちからしっかりと持ってもらえる事もメリットかと思います。
・娘の外見的魅力・清潔感がアップする
脱毛をして肌がキレイな女性になれば、これから社会に出ていく娘さんにとっても、それは確実な「財産」のひとつになります。
「女はキレイな方が幸せな事が多い」というのは、女としての先輩であるお母さんの方が、きっとよく理解されているはず(笑)
ムダ毛の無いキレイな素肌にデメリットは何もありません!
…以上、「未成年の脱毛契約」について、脱毛リアル管理人が詳しくお話をしてみました。
現在、娘さんの脱毛を検討中のご家庭の参考になりましたら嬉しいです。